2016.11.30
Righteous Kill 邦題:ボーダー
長年コンビを組んできたベテラン刑事が、法に裁かれない悪人に立ち向かうクライム・サスペンス。925本目の映画投稿です。
NYPD、ニューヨーク市警察に勤める熱血漢のターク刑事(ロバート・デ・ニーロ)とルースター刑事(アル・パチーノ)は、20年以上コンビを組み数多くの悪人を逮捕してきました。二人はお互いを知り尽くし、パートナーとして固い絆で結ばれていました。
一方、街では警察をあざ笑うかのような連続殺人事件が発生。狙われたのは、一度は逮捕されたものの証拠不十分などで社会に戻って来た悪人ばかりでした。
しかし、捜査によって浮かび上がったのはターク刑事。さまざまな証拠が、彼の犯行を示唆していました。
そして同じく連続殺人犯を追っていた若手コンビは、彼の犯行を立証しようと麻薬密売人を使っておとり捜査を始めます。そして現場には、非番のタークの姿が・・・
ドフトエスキー著「罪と罰」ではないですが、時々テーマとして取り上げられるいわゆる法の裁きの限界と真の正義の問題。本作は長年にわたって法の番人として勤めてきたベテラン刑事が、その正義感から一線を越えてしまうというお話。そして終盤では、サプライズが待っています。
何といっても主演のハリウッドの2大俳優、ロバート・デ・ニーロとアル・パチーノの演技。1995年作「ヒート」以来の共演です。
なんですが、老いてなおさすがの演技はデ・ニーロ。パチーノの方はそのキャラクターゆえに、ちょっと年取ったなぁ・・・って感じでしょうか?
ちょっと二人のキャラが強すぎて、物語の展開を楽しむ余裕を無くしてしまいがちになりますが、この二人じゃないと作品としては・・・という気も確かにします。
切れ味のある展開は、クライム・サスペンスとしての緊張感を保ったままエンディングに向けて疾走。おじさんたちですが、何とか最後まで疾走してます。
さて、あなたが彼らだったら・・・というような問いかけはせず、名優たちの名演をご堪能ください。
出演:ロバート・デ・ニーロ,アル・パチーノ,カーティス・ジャクソン,カーラ・グギノ,ジョン・レグイザモ,ドニー・ウォルバーグ,トリルビー・グローヴァー
監督:ジョン・アヴネット 2007年
BOSS的には・・・★★☆☆☆
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