2016.12.09
Taxi 邦題:Taxi
マルセイユの市街地を舞台に、国際的銀行強盗団とスピード狂のタクシードライバーとのカーチェイスを描いたアクション作品。928本目の映画投稿です。
フランスの港町マルセイユ。スピード狂のダニエル(サミー・ナセリ)は、恋人リリー(マリオン・コティヤール)との生活のためタクシードライバーを始めます。彼の車は改造車で、あまりの速さに警察も彼を捕まえることが出来ませんでした。
一方、マザコンの新米刑事エミリアン(フレデリック・ディーファンタル)は、運転免許試験に落ち続け、仕事も失敗ばかり。美貌の上司ペトラ(エマ・シェーベルイ)に夢中ですが、全く相手にされていません。
ある日、ダニエルの客の一人カミーユ(マニュエラ・グラリー)がエミリアンの母親だったことがきっかけで、刑事だとは知らずに彼をタクシーに乗せ、猛スピードで車を走らせます。
彼こそスピード違反常習者のタクシー運転手だと気づいたエミリアンは、ある取引を思いつきます。署内の懸案事項となっているベンツに乗った銀行強盗団メルセデスを逮捕するためダニエルの力を借り、逮捕にこぎつけたあかつきには免許証を返すというもの。かくしてダニエルとエミリアンの不思議なコンビが、メルセデス逮捕を目指すことになるのですが・・・。
フランス映画ということで、やはりハリウッド映画にはないスパイスたっぷりです。コメディタッチのカーアクション作品なのですが、そこここに角の立った切れ味するどい作品。コメディというよりもシニカルに近いかも。主人公の愛車はフランスのプジョーに対し、悪役たちはメルセデスだし・・・。
カメラアングルもカットも斬新。特にカーチェイスのシーンは迫力満点です。この辺は、さすがレーサー出身で車のCFの名手として知られる監督ジェラール・ピレス。
製作・脚本は、こちらもフランス流の名シェフ、リュック・ベッソン。どなたにでもどうぞ!的なハリウッド娯楽映画とは一味違う、近代的テイストのフランス映画を!
出演:サミー・ナセリ,フレデリック・ディーファンタル,マリオン・コティヤール,エマ・シェーベルイ,マニュエラ・グラリー,ベルナール・ファルシィ
監督:ジェラール・ピレス 1997年
脚本・製作:リュック・ベッソン
BOSS的には・・・★★★☆☆
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